幸せな音

【ひみつの姫君うわさの王子】【狼陛下の花嫁】二次創作サイト。2012/1/12/開設
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膝に座らせてみた その2

あなたを膝に座らせてみたー
アルディーナを膝の上に座らせてみたら、胸あたりに顔を埋めて気持ちよさそうに寝始めた。かわいい。

イジー×アルディーナ(新婚夫婦)
イジー視点

 
――夜。昼間の仕事の忙しさが嘘のように、王太子夫妻の部屋の時間は静かにゆっくりと流れている。
紆余曲折あったが、自分の意思で婚約を決めたアルディーナが悪評高いガルニアの王子に嫁いで半年近く。アルディーナは王太子妃としての日々に少しずつ慣れ、それでも夫である自分との時間を何よりも大切に過ごしてくれる。日々の疲れも愛しい彼女の嘘偽りない笑顔を見れば、吹っ飛ぶのである。
「今日もお疲れさまでした、イジー様」
王太子として以前より忙しくなった夫を労りながら、アルディーナはふわりと柔らかく微笑んだ。
「ああ、アルもな。疲れただろう」
「いいえ、そんなことありません」
にこりと笑うが、イジーには彼女の顔に少し疲れが滲んでいるように見えた。今日は早く休ませた方がいいことは、いくら鈍感と評されるイジーとは言え、考えなくても分かる。
「――アル」
呼びかけながら、少し伸びた――けれど、たまにする男装のために短く切り揃えた髪をそっと撫でる。
気持ちを言葉にするのは苦手だということをイジーは嫌と言うほど自覚している。周りの言うように、自分は愛を囁いたり甘い言葉を紡げない。だからイジーはなるべくアルディーナに触れるのを心がけている。彼女もそれを理解してくれているから、何も言わず受け入れている。
結婚当初は触れるだけで硬直、そして赤面するばかりで緊張させたのは言わないまでもない。半年経った今は幾分慣れたらしく、初々しく頬を染め、身を委ねてくれる。
「イジー様?」
首を傾げる様子が可愛らしく、自然とその細すぎる体を、横抱きにするようにして膝の上にちょこんと座らせた。
「寒くないか?」
今夜はこの時期にしては珍しくひんやりとした空気が漂っている。
そのせいか、薄い羽織ものを肩にかけているとは言え、細い肩が寒そうに見えた。
「……寒いので、もう少しくっついてもいいですか……?」
普段は(たまにこちらが驚くほど大胆な時もあるが)恥ずかしがって積極的には来ない彼女が、甘えるように顔をイジーの胸辺りに埋(うず)めた。イジーもそれに応えるように肩を抱き寄せた。腕の中に収まる小さな妻が愛しい。
「……アル? 眠いのか?」
いつもなら律儀に返ってくる返事が、ない。やはり疲れていたのだろう、しばらくすると静かな寝息がイジーの耳に届いた。
可愛い――とは、口に出せないまま言葉は消えてなくなった。
起こさないように体を抱き抱え、極力揺らさずにゆっくりと寝室へ向かった。

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初のイジー×アルディーナです。
いかがでしたでしょうか。
偽夫婦も好きですが、こちらのカップルも好きなんです。
「ひみつの姫君 うわさの王子」は第1話のアルディーナがイジーに告白する表情に射抜かれました(笑)
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