幸せな音

【ひみつの姫君うわさの王子】【狼陛下の花嫁】二次創作サイト。2012/1/12/開設



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薬指にくちづけを :: 2012/08/17(Fri)

8000hitお礼SS
お題サイト様:確かに恋だった
指に触れる愛が5題:薬指にくちづけを

イジー×アルディーナ

コミックス2巻最終話のラスト辺り
イジー視点
※コミックス確認後、訂正※

 
「イジー様」
純白のウェディングドレスとベールに身を包んだ慎ましやかな花嫁がイジーを迎える。
本人の純真無垢な人柄を表したように真っ白で、煌めくドレス。ゆったりとした膨らみのある袖。腕と手首には袖を絞る装飾。胸元には細やかなレース模様。ベールのサイドにあしらわれたのは白の花。イヤリングとお揃いのデザインのアクセサリー。首にはいくつもの宝石が埋め込まれた華奢なネックレス。
全てこの日のために王室御用達の仕立て屋が、アルディーナのやや控えめすぎと言っても過言ではない、ささやかな希望に沿い、かつ国の流行の先駆けとなるようなデザインに仕立てたドレスである。
よく似合っている。
しかし、イジーの性格上それを口に出すことはできない。つい「動きにくそうだ。転ぶなよ」と機能性を指摘し、何かと躓くことの多い彼女へと告げた。式自体を面倒だと思っているのを見破られたが、もちろん結婚をしたくないわけではない。ただ、王族同士の結婚は何かと煩わしいことが多いのが現実だ。
しかし、王族でなければアルディーナと出逢えない人生だっただろう、とイジーは振り返った。

「お二方、どうぞ式場へ……」
係の者に呼ばれ、2人は一緒に式場へ向かう。
イジーは自分の右にアルディーナを歩かせようと、左腕をゆっくりと引き寄せた。触れて分かる、真っ白な布地に包まれた華奢な腕。それを見つめ、視線を手の先端へ移動させる。
たどり着いたのは、薬指。
この後の式で、結婚指輪を嵌めることになる。それはもちろんイジー自身にも行われる儀式だ。考えるよりも先に細い指を自分の指に絡めとる。隣に立つアルディーナが「あ」と小さく声を漏らした。
刹那。2人の間で、時が止まる。
鳴り響く教会の鐘の音も、止まない人々の拍手の音も聞こえなくなる。袖から伸びる手――ちょうど指輪を嵌める薬指の付け根に静かに口づける。イジーが唇を離して手を解放すると、いつもは施さない化粧で淡い桜色になった頬がほんのりと赤く染まった。
世界で一番幸せな花嫁の笑顔は、一番綺麗だったという。

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結婚式当日の妄想を。
薬指と言ったら、結婚式。
ちょっとだけいちゃいちゃ。
アルディーナのドレスの描写を追記、訂正しました。
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  1. イジー×アルディーナSS
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