【ひみつの姫君うわさの王子】【狼陛下の花嫁】二次創作サイト。2012/1/12/開設

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<幸せな音>は管理人 幸音(ゆきね)による本誌ネタバレ感想と二次創作のサイトです。 『狼陛下の花嫁』の黎翔×夕鈴、『ひみつの姫君 うわさの王子』のイジー×アルディーナ、ぬるめですが、それぞれの年齢制限のある話も書いてます。年齢制限の話はパスワード必須です。入力画面での注意事項を必ずお守りください。 当サイト作品は全てフィクションです。実在の人物、団体、事件、史実などには一切関係ありません。原作が大好きです。著作権侵害を目的とせず、原作者様、出版社様とは一切無関係の自己満足個人サイトとなります。 更新はオフ優先ですので、基本的に不定期です。本誌ネタバレ感想は書きますので、最低月1の更新になります。 励みになりますので、よろしければ拍手やコメントしてやってください。何かございましたら拍手コメントやメールフォーム等にて。 拙い文章ですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
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恋の仕方なんて知らなかった。だから無防備に恋に落ちた。

お題サイト様:確かに恋だった
選択式2041:恋の仕方なんて知らなかった。だから無防備に恋に落ちた。


黎翔の独白
過去設定捏造してるのでご注意してください
夕鈴は登場しません
ゆえに甘さなし

 
――恋の仕方なんて知らなかった。

辺境の地から王都に呼び戻された時から必要としないものだったからだ。
たとえば、王宮で否応なしに耳に入ってくる噂があった。
舞姫として踊り見初められ後宮に入った母、そして美しい母に溺れた父。家柄も低く、正妃ではなかった母の盾となるのは父の寵愛のみ。そして腹違いの兄もまた女と酒に溺れ、終いには政務を疎かにした。
無能な王が三代続かないよう、黎翔には彼らと正反対の国王像を求められた。帝王学を始めとする教育は徹底され、王に即位したのはここ数年のこと。その際、汚職横領賄賂などのあらゆる不正を摘発し、政治を粛清した。
同時に刺客にも狙われるようになったのはこの頃からだ。

即位して数年、黎翔は未だに忙殺される日々を過ごしていた。情勢も落ち着いた頃からは、周囲から自分の娘を妃候補として宛がわれるようになる。それらは疎ましく、実際黎翔は進言する彼らを疎んじていたのだ。
そして、時には妃候補に刺客が混じったり、夜這いに見せかけて命を狙われることも数えきれない。夜は剣を傍らに置いて初めて目を瞑るのが習慣となった。

いつかは正妃を迎えなければならない。自分の立場が一国の王であるからこそ、当然そう自覚している。
しかし相手が貴族の娘であれば、必ず父親が勤める王宮での立場に大いに関係することは考える間もなく容易に想像できる。
黎翔が権威主義から能力主義の政治に変えようとしているにも関わらず、古参の家臣らは未だに娘を王に嫁がせて外戚になって立場を優位にしようと画策している者がいる。
さらに難点がある。正妃に迎えたとしても、貴族の娘は着飾るために贅沢を好む。それが彼女らにとっては生まれた頃から至極当たり前のことだからだ。
しかしながら、昨今の国の財政は後宮のみならず経費削減に努めている。節約推進の後宮はとても住めやしないだろう。
そして、先代、先々代のようにならないために自分は近づいてくる女性に本心を見せない方が良いと考えている。狼陛下の畏怖を軽減させないために。

ある時、黎翔は側近の李順からアルバイトで臨時花嫁を雇ってはどうかと提案された。縁談を避けるには、既に寵妃がいるからと言い訳できる最適の方法だと。そして、不穏分子を炙り出す囮役も兼ねることができるとも。
臨時とは言え形式上の花嫁がいれば、自慢の娘を推す輩は減るだろうか。妃を愛するフリをするという自分の仕事が増えるのは些か面倒だと思った。
しかし正妃を迎えることと、安く済ませられる臨時花嫁を天秤にかけ、黎翔は側近の提案を受け入れた。
――臨時花嫁として王宮にやって来たのは、汀 夕鈴という、下町の下級役人の娘。齢(よわい)は17。臨時花嫁として雇うのだから当然と言えば当然だが、彼女はこの年にして珍しく結婚していない。
隠密による事前の調査報告書によると、数年前に母を亡くしてからは家計を切り盛りする、至って普通の真面目で働き者の娘だと言う。
初めて対面した時狼陛下の発する空気に子兎のように震えていたのを、黎翔は昨日のことのように覚えている。

早々にもう1つの本性がバレてからは、肩の荷が下りて気が楽だった。黎翔は夕鈴といると、日々がこんなにも色鮮やかなものだと知ることができた。
人を騙す状態が苦手というのもあるのか、夕鈴の素の笑顔は傍目にも分かりやすい。演技を除いても彼女は思いやりがあるのが美点と言える。夕鈴は敵の多い黎翔のために怒り、政務をサボると注意し、預かり知らぬところで涙を流す。
基本的に自立した性格であることから肝心な時に人に頼らないところが璧(たま)に瑕だったりもするが。
今までそうやって黎翔に接したのは誰もいなかった。
傍にいると、退屈など存在しない。可愛くて仕方がない。渇いた心を潤すことができる、欠けがえのない存在にまでなっていた。
焦がれるほどに、逃げる彼女を追い、捕らえる。
恋の仕方など知らない。誰も教えてくれなかった。
だから、どうすれば好きになってくれるのかも知らない。けれど、自分の持っていないものを持つ、無垢で素直な彼女に恋に落ちた。
夕鈴が知らない、しかし黎翔の本性である狼は狙った兎は逃さない。
たとえ兎が本当のことを知ったとしても、自分なりの方法で彼女の心を捕らえよう。

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もう少しほのぼのにしたかったのですが、なんだかこうなりました。

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