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<幸せな音>は管理人 幸音(ゆきね)による本誌ネタバレ感想と二次創作のサイトです。 『狼陛下の花嫁』の黎翔×夕鈴、『ひみつの姫君 うわさの王子』のイジー×アルディーナ、ぬるめですが、それぞれの年齢制限のある話も書いてます。年齢制限の話はパスワード必須です。入力画面での注意事項を必ずお守りください。 当サイト作品は全てフィクションです。実在の人物、団体、事件、史実などには一切関係ありません。原作が大好きです。著作権侵害を目的とせず、原作者様、出版社様とは一切無関係の自己満足個人サイトとなります。 更新はオフ優先ですので、基本的に不定期です。本誌ネタバレ感想は書きますので、最低月1の更新になります。 励みになりますので、よろしければ拍手やコメントしてやってください。何かございましたら拍手コメントやメールフォーム等にて。 拙い文章ですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

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充分やさしさを感じております

お題サイト様:確かに恋だった
選択式2118:充分やさしさを感じております

ひみつの姫君うわさの王子(結婚前)
第3話ラストのアルとおばあさまの妄想&捏造会話SS
おばあさま視点
『140字SS 3』(ひみつの姫君うわさの王子)が元ネタ
 
孫娘のアルディーナが婚約者のイジーと共に、改めての婚約報告のために再び王太后の住む古城へと訪れていた。
騒動自体をなかったことにするという寛大な処置を下したとは言えど、2人に会った直後から王太后は、大変な剣幕で叱責と説教と忠告を繰り返したのだった。
そんな怒涛の対面を終えた後に、イジーに手伝えることはないかと求められたので許可を与え、庭師と一緒に仕事をしてもらっている。
そして王太后はというと、アルディーナと一緒に2階の回廊からイジーの仕事ぶりを眺めているのだ。
前回同様、彼の勤勉で丁寧な仕事ぶりは見ていて素直に感心する。
彼はなぜか庭師の仕事にも精通しており、王子ということを知らなければ、あのまま庭師として雇用しようかなどと考えていたのも記憶に新しい。
――そんな婚約者を窓越しに見つめるアルディーナの眼差しが柔らかいことに気づく。
先日は、婚約者以外の男性に会わせる機会を制限していたから気づかなかったので、こんな風に慈愛に満ちた目を向けていることに驚きを隠せない。
その驚きをきっかけに、王太后はあの日から抱いていた疑問を彼女へ投げかけた。
「おまえは殿下のどこがいいの?」
不意を突かれた形のアルディーナは目を瞬かせるが、少し考え込んでから口を開く。
「そうですね……イジー様は表情の変化があまりなくて、それに言葉が足りなくて、いつも周りの方から誤解されやすいのにご自分のことに無頓着ですけれど……」
聞いていて、果たしてそれは良いところではなく悪口ではないのかと首を傾げるが、アルディーナはそんな祖母の様子に頓着せず続けて言った。
「イジー様の良いところは、わたしの言葉をちゃんと聞いて下さったり、わたしのために選んで下さるところで、そこがわたしが好きになったところです」
結婚前の少女らしく、頬を赤らめながら紡いでいく言葉に、婚約者への愛しい気持ちが滲み出ているのは明らかだった。
幼い頃から育ててきたのに、理想とした姫君教育の結果に及ばず、聡明だが『滑る・転ける・落ちる』という不運の三拍子揃いの持ち主で、いつも自信がない娘に育ってしまった。しまいには男装してまで婚約者と密かに逢引し、駆け落ち騒動まで起こした孫娘だ。
その孫娘は今、見たことのないほど幸せそうに顔を綻ばせているのを見て、はっとする。
自分はアルディーナを、孫以前に『ローシェンの姫』としてしか見てこなかったのではないか、と。
だからこそ、姫としてでなく、アルディーナ自身を認めてくれる彼に好意を寄せるようになったのかもしれないと思案し、過去の自分の厳しかった教育に対して、この瞬間初めて自責の念が激しく迫った。
ところが、当のアルディーナを一瞥すると、惹きつけられるような晴れやかで美しい笑みをこちらに向けているのだ。
その微笑みで、王太后は胸のつかえがとれたように感じられた。
「そう」とだけつぶやき、厳しい目つきに安堵の色が浮かぶ。
王太后が噛み締めるように、短く零したのを耳にしたアルディーナは柔らかく微笑みかける。
「おばあさま。わたし、イジー様の優しさを充分感じております」
それから目を細めて穏やかに笑んだ。
この娘はこんな風に笑うのだったか。
「あの方と一緒に幸せになります」
まっすぐな言葉を聞き、王太后は再びアルディーナを見据えて告げる。
「駆け落ち騒動まで起こしたのだから当然でしょう?」
照れ隠しの言葉だということをこの孫娘は分かっただろうか。
すると一瞬きょとんとした表情を浮かべたが、すぐに素直な返事が返ってきた。
「はい」
「……お茶の用意をさせるから、殿下にお伝えして来なさい」
「はいっ」
アルディーナの返事を聞き、そのまま嬉しそうな足取りで向かうのを見届けた。
回廊に残された王太后は険しい眉を少し解いて、かすかな笑みで口角を上げたのだった。

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改めての婚約報告をおばあさま視点から妄想&捏造です。
愛ゆえのツン。
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