幸せな音

【ひみつの姫君うわさの王子】【狼陛下の花嫁】二次創作サイト。2012/1/12/開設



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兎は狼に××××× :: 2014/10/31(Fri)

ハロウィンSS
黎翔×夕鈴(新婚夫婦)

 
政務を終えた黎翔が後宮へと向かう。
彼の最愛の妻である夕鈴が満面の笑みで出迎えた。
新婚夫婦の蜜月を邪魔する者など誰もいない。侍女や女官達を早々に下がらせる。
お茶を飲みながら他愛もない話をする中で、ふと夕鈴が思いついたように夫に向かって口にした。
「黎翔様、とりっく おあ とりーと!」
「……どうしたの、夕鈴。異国の言葉だよ、それ」
「あ、ご存じでした?」
「うん、まあね」
「紅珠に教えてもらったんですよ。ほら、あの子はあちこちの流行や文化に詳しいですから。“お菓子をくれなきゃいたずらするぞ”って意味なんですよね」
「そうだよ」
正妃として様々な分野(バイトの時の付け焼き刃程度ではなく、本格的なお妃修行のレベル)の勉強に励む夕鈴は、知らなかったことを知る楽しみを見い出し、今日もまた新しい言葉を知り楽しそうな様子を見せる。そんな彼女を黎翔が微笑ましく思いながら見つめていると、彼もまたあることを思いついた。
相変わらずにこにこと笑う黎翔。だが、そんな彼の笑顔が微妙に変わったことに夕鈴は気づかない。
「ねぇ夕鈴、もう一度さっきの言葉、言ってくれる?」
「え?」
ねだられた夕鈴は夫の意図を汲み取れず、こてんと首を傾げる。それでも彼女は彼の願いを叶えた。
「とりっく おあ とりーと?」
すると彼は目を細め、隣に座る夕鈴との距離をさらに縮めて顔を近づけ、その愛らしい唇に唇を重ねた。
一瞬の出来事のせいで呆けた表情を浮かべる夕鈴に、至近距離で告げる。
「はい、甘いの。あ、でも“これ”甘いものって思わなかったら、いたずらしていいよ?」
その一言で瞬く間に顔を林檎のように真っ赤に染めつつ、慌てふためく妻の様子を眺め、彼は満足そうに笑みを深めるのだった。

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ハロウィンあまり関係なかったですね(笑)
何も分かってない夕鈴に手を出しちゃう陛下、という想像が簡単にできちゃいます。
タイトルの×××××は、キスされる、でも、食べられる、でも、愛されるでも何でも。
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