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<幸せな音>は管理人 幸音(ゆきね)による本誌ネタバレ感想と二次創作のサイトです。 『狼陛下の花嫁』の黎翔×夕鈴、『ひみつの姫君 うわさの王子』のイジー×アルディーナ、ぬるめですが、それぞれの年齢制限のある話も書いてます。年齢制限の話はパスワード必須です。入力画面での注意事項を必ずお守りください。 当サイト作品は全てフィクションです。実在の人物、団体、事件、史実などには一切関係ありません。原作が大好きです。著作権侵害を目的とせず、原作者様、出版社様とは一切無関係の自己満足個人サイトとなります。 更新はオフ優先ですので、基本的に不定期です。本誌ネタバレ感想は書きますので、最低月1の更新になります。 励みになりますので、よろしければ拍手やコメントしてやってください。何かございましたら拍手コメントやメールフォーム等にて。 拙い文章ですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

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新婚夫婦の日課

イジー×アルディーナ(新婚夫婦)
サイト3周年記念SS
 
真冬のガルニアに朝日が昇り、王宮の寝室にも光が差し込み、肌寒く感じる1日の始まり。
王太子夫妻が迎える、初めての冬。
基本的にイジーは、アルディーナよりも早くに目が覚める。
隣で気持ち良さそうに眠るアルディーナの寝顔を眺めつつ、ベッドからそっと抜け出して支度を始める。彼は妻を起こさないよう、なるべく音を立てないよう細心の注意を払って着替えなどを済ませようとするのだが、それにもかかわらずアルディーナは毎日ちゃんと気づくのだ。今日もまた彼女は瞼をゆっくり開いてイジーの姿を認める。
「おはようございます、イジー様」
持参する書類をまとめるためにソファに腰かけていたイジーは、妻の声に振り返る。寝起きでもきちんと挨拶をするのはいじらしい。
「おはよう、アル。すまないが、頼めるか?」
「はい」
夜着姿のアルディーナは微笑みを浮かべながら、カーディガンを羽織りベッドから降りる。
ソファに座るイジーをそのままに、アルディーナは自分の鏡台へ近づき、愛用している櫛を手に持ち、夫の背後へと回る。
上背のある夫だが座ると、小柄なアルディーナにとってはちょうど良い高さになる。
「では、じっとしていて下さいね」
張り切って告げてからイジーの髪にそっと櫛を入れて、ゆっくりとした動作で梳いてゆく。
イジー曰く何も特別な手入れをしていないそうだが、さらさらとした髪を羨ましく感じる。
肩で切り揃えた自分よりも長い、大きな背中の半分ほどまで伸びた髪。
アルディーナ自身も伸ばしている最中だが、まだここまで長くないというのもあり、夫の髪を櫛で梳くことは楽しみな日課となっている。
そしてだいたい梳くと、櫛を置いて髪をまとめるのもアルディーナの役目である。
「……はい、できました」
「ああ」
今朝は朝餐を共に摂ることなく、イジーは朝早くからお忍び視察に出かけることになっている。
出かける準備が整った夫とは正反対に、アルディーナは夜着姿ゆえにまだ寝室から出ることができない。そのため、今朝の見送りは寝室から出る扉の前までである。
侍女を介さず何でも自分で身の回りのことができてしまう夫だが、些細なことでもアルディーナは自ら率先して手伝おうとする。たまに小さな失敗もしてしまうが、優しく寛容な夫はそれを咎めるどころか心配したり見守ってくれる。
結婚してから、アルディーナはそういった日課をひとつひとつ増やしてゆく楽しみを見出だしていた。
そして、冬用の上着を羽織りながら扉の前まで進む夫の後ろをついてゆく。
視察自体は日帰りだそうだが、短いながらも毎日一緒に過ごすお茶の時間が今日は設けられないので、顔には素直に寂しさが出てしまう。
扉の前で振り返って、そんな妻の表情を見つめたイジーは目の前の小さな頭を撫で、頬に手を添える。
それらの仕草から次の行動を察したアルディーナが瞬く間に頬を淡く染めた。
結婚して数ヶ月。側近達曰く、新婚夫婦にとって必要不可欠らしい“行ってらっしゃいのキス”もまた日課の1つになっているのだが、アルディーナはこういった接触に初々しい反応を見せる。
そんな反応を愛おしく思いながらイジーは、小柄な妻に合わせてしゃがんで唇を重ねた。
それは一瞬の触れあいにも関わらず、顔を真っ赤にさせた可愛い妻にもう少し触れていたいと思いつつ、これから自分は仕事なのだと心の中で言い聞かせて踵を返そうとした途端、小さな力に阻止された。
そのまま視線を下ろすと、上着の袖をアルディーナの細い指がきゅっと握っていたのだ。
「アル?」
「あの、イジー様……なるべく早くに帰ってきてください……」
控えめすぎるわがままと、潤んだエメラルドの瞳と、赤林檎みたいな色の頬。さらに上目遣いで見つめられて、無防備すぎる妻へ吐きそうになった溜息と崩壊しそうになる理性を我慢するのに苦労したイジーであった。

------------------
増えてゆく日課のお話。
同時に、無意識に誘ってしまう嫁を持ってしまった旦那様のお話でもあります。
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