幸せな音

【ひみつの姫君うわさの王子】【狼陛下の花嫁】二次創作サイト。2012/1/12/開設
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初恋のジンクス

タイトルの通り、初恋のジンクスについて話すアルディーナとカテルジナのお話。
カテルジナ視点。
短め。


「初恋は叶わない、というジンクスがあるのですよ、妃殿下」
「え……そうなんですか?」
ジンクスについてカテルジナが触れたのは、彼女が王宮の薔薇園で休憩しているところへ散歩中のアルディーナが通りかかり、雑談をしている最中のことだった。
雑談なのだから当然だが、特に深く考えた結果での話題ではない。
「ええ、恋愛小説でもよくあるでしょう、初めて恋をした相手には既に恋人がいて失恋する……という話が」
「なるほど……」
ほとんど恋愛経験のないアルディーナが曖昧に相槌を打つ。そんな彼女の様子から、カテルジナが思いついたままに口を開けた。
「ところで、妃殿下の初恋は、いつなんですか?」
「えっ……わ、わたしは、その、好きになった男の人はイジー様が初めてですので……」
慌てふためいて顔を赤らめるアルディーナを、答えを最初から予想できていたカテルジナは頬を緩めながら眺める。
「……でも、初恋は叶わないってジンクス、わたしには当てはまりませんね」
アルディーナがあどけない笑顔を浮かべて呟く。
「そうですね」
その言葉にカテルジナは同意して頷く。
「それどころか、好きになった人にもわたしを好きになっていただいて、結婚できましたし。そう思うと、奇跡ですよね」
互いの噂を耳にして出会って、恋をして、想いが通じて――恋を成就させて結婚した2人は、仲睦まじい夫婦であると城内外のもっぱらの噂だ。
夫婦に近しい間柄のカテルジナにも、その姿は羨ましいと思えるほどである。だが――
「妃殿下の場合は、奇跡ではなく、そうした運命だったのでは?」
自然とカテルジナが言葉を漏らすと、アルディーナは大きな目をぱちくりとさせた。その双眸は吸い込まれそうな深い緑色だ、と改めて思う。
「……以前イジー様にも似たようなことを言われました」
上品に唇を綻ばせながら教えてくれたアルディーナは、その時のことを思い出しているのだろう。
夫となったイジーに今も変わらず恋をしている彼女は初々しく、本当に可愛らしい。
自分にまつわる噂に無頓着で誤解を解こうとしないイジーは、結婚とは縁遠いと思っていたが、こんなに素直に好意を向けてくれる妻を持った彼は幸せ者だなと、カテルジナはしみじみ思ったのだった。

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更新が3作連続でひみつの姫君…でした。
ふわっと浮かんで勢いのままに書きました。
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